事務所の畳替え

店の上がり口の四畳半の部屋は去年の夏に亡くなった母がずっと堀こたつで会社の経理事務をしていた部屋でした。いつでも店に入って来るお客さんがわかる様にと常に店先を見ながら父といつも一緒に過ごしていた部屋です。今は父がまだ元気にいつも店番をしてくれています。

母の入院〜看病などで片付ける余裕も無く畳も傷んだままでしたが、もうすぐ母の一周忌です。

今日は久しぶりにカラッと晴れたので夫と弟に畳替えをしてもらいました。物が多い小部屋を段取り良く家具をずらしながら畳を運び出し、素早く入れていく仕事ぶりを見て家族ながら感心!

薄緑色の麻の葉の縁で、古い事務所が生き返りました。この縁はこの梅雨の季節、今のコロナ禍のうっとおしい生活もすっきりさせてくれる様な気がします。

麻は邪気を追い払う力があると言う言い伝えがあります。又、麻の葉柄は昔から赤ちゃんの産着に使われていて健康な成長を願う意味もある物です。